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〒732-0814 広島市南区段原南1丁目3-53 イーストビル1F
患者様に真摯に向き合い、親身になって適切な治療を
提供します。
患者様に理解してもらえるようわかりやすい説明を
こころがけます。
地域の者様に信頼される耳鼻咽喉科のかかりつけ医をめざします。
ロは食べ物の入ロ、鼻は空気の入ロであり、ノドという交差点を通って食道と気管に連絡しています。
耳は音の入ロであり、耳管という部分でノドに連絡しています。
ロ、鼻、耳はノドを中心につながっており、病気の時にお互いが影響します。
病気にならないようにロや鼻から侵入してくる細菌やウイルスをはね返す防衛装置が鼻、ノドにあります。
いつも健康に注意して防御装置が十分活躍できるようにすることが大切なのです。
中耳炎について
急性中耳炎は主に風邪に引き続いて起こる細菌性、ウイルス性の 中耳炎で、急に耳が痛くなってはじめて気づくものです。
また、乳幼児では不機嫌や夜泣き、原因不明の熱や耳いじりなどの症状が出ます。
大人でも発熱や難聴などの症状が見られますが、悪化すると鼓膜が破れて耳だれが出てきたり、繰り返すと慢性中耳炎になってしまいます。
おかしいなと思ったらすぐに耳鼻科を受診してください。
鼻炎について
ウイルス感染が原因となって起こるいわゆる"鼻かぜ"を急性鼻炎といいます。
くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの鼻症状とせき、発熱やのどの痛みなどなどの症状を起こします。鼻みずはさらさらした状態から粘りのある状態へ変化していきます。
急性鼻炎を繰返したり、長引かせたりすると鼻の粘膜は常に腫れた状態が続き、慢性鼻炎になります。
当院では、抗ヒスタミン薬や鼻をかみやすくする粘液溶解薬、症状によっては解熱消炎鎮痛剤や抗生物質で治療しますが、全身の安静と温暖が何より大切です。
早めの受診と、休養を心がけていただくようお願いいたします。
アレルギー性鼻炎について
アレルギー性鼻炎といわれて、すぐに思い浮かぶのはスギ花粉です。
花粉症ではスギ花粉が飛ぶ春先だけ注意するばよいと思われがちです。
しかし、実際はスギ花粉以外の多くの花粉やダニ、
カビ、ペットなど何らかの原因による鼻のアレルギー反応です。
部屋のほこり、ダニ、カビ、ペット(犬、猫、小鳥)の毛などが原因
(抗原)となる通年性アレルギー性鼻炎と、スギやプタクサなどの花粉
が原因となる花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)に分けられます。
症状は、くしゃみ、さらさらした鼻みず、鼻づまりです。
花粉症では目の症状(かゆみ、涙目)もあらわれます。
治療の基本は、抗原を取り除くか避けることです。
そのために、まずは、貴方の原因が何かをつきとめることが大事です。
アレルゲンを特定するために、問診はもちろんのこと、血液を採取して
lgE抗体の量を調べたり、鼻鏡検査や鼻汁検査などを行います。
抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬といったアレルギー反応を抑える
薬(飲み薬、点鼻薬)で症状を軽くすることができます。
また、花粉症では、花粉が飛び始める前から対処を初めて、花粉が飛ん
でいる間の症状を軽くする初期療法という治療法があります。
初期療法の中に、アレルギーの原因となっているアレルゲンを少量から
投与することで、からだをアレルゲンにならし、アレルギー症状を和ら
げたり、日常生活に与える影響を改善するなどの効果が期待される
「アレルゲン免疫療法」があります。
当院では、舌の下に治療薬を滴下する
「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」
を実施しています。
毎年、スギ花粉症にお悩みの方は是非ご相談ください。
(アレルゲン免疫療法には副作用があらわれることもあります。
治療には患者様の正しい理解が必要となります。)
咽頭・扁桃炎について
大切なのどのケアは毎日のうがいです。ウィルスや細菌が原因となり
急な発熱とともに起こる急性咽頭・扁桃炎などもかかってしまったら
安静にすることが重要とともに、溶連菌感染であれば、抗菌薬を内服
することが効果的です。
何れも日頃から毎日の手洗いとうがいが防止の一番の手立てです。
アデノイド(咽頭扁桃)肥大について
アデノイドは発育とともに大きくなり4〜6歳で最も大きくなり、その後、
自然に小さくなります。しかし、それが異常に大きくなりすぎると鼻の
奥や耳管とのどのつながりをふさいでしまうため、副鼻腔炎や滲出性
中耳炎が長引く原因になります。
かぜが治らない、口呼吸をしていると思ったらアデノイド肥大を疑い、
すぐに耳鼻科を受診してください。
Bスポット治療(上咽頭擦過療法・EAT治療)について
Bスポット療法とは?
上咽頭の治療です。
消炎剤(1%塩化亜鉛溶液)を染み込ませた綿棒で鼻から(+喉から)直接上咽頭に塗布します。
※喉からは人によっては嚥下反射が強く出る事があるため、2024年9月現在は喉への塗布は行っておりません。
コロナが終息したら再開予定です
上咽頭とは?
上咽頭は鼻腔の後方に位置します。
鼻腔から気管への空気の通り道で表面は絨毛上皮で覆われています。
細菌やウイルスなどの病原菌が付着しやすく、絨毛上皮細胞の間に多数のリンパ球が入り込んでいて、免疫器官としての役割もあります。
慢性上咽頭炎が関与する症状とは?
@炎症による症状
咽頭痛・咽頭違和感・後鼻漏・慢性咳嗽・頭痛・肩こり・耳閉感・耳鳴り・音声障害・自律神経・迷走神経障害
A上咽頭の脳脊髄液・静脈うっ滞による大脳辺縁系を介した症状
めまい・ふらつき・慢性疲労感・全身倦怠感・睡眠障害・集中力低下・腹部不快感・腹部膨満感・羞明など
B局所免疫応答異常による病巣疾患
IgA腎症・掌蹠膿疱症
C新型コロナウイルス感染後遺症
LongCOVID患者の全例に上咽頭炎所見ありEATにより自覚症状の優位な改善を認めたという報告があります。
Bスポット療法の作用機序は?
・上咽頭の炎症をおさえる
・上咽頭の高度なうっ血状態をとり脳脊髄液、リンパ流、静脈循環をよくする
・迷走神経を刺激することで自律神経に働きかける
どのくらいのペースで通院したらいい?
当院では約10回施行したところで効果判定をし、その後継続していくかを検討します。
通院ペースは週1回〜3回で、各自にお任せしております。
評価項目は以下の3点です。
@初回に自律神経症状の判定として血圧・脈の体位による変化を計測します(シェロングテスト)
シェロングテスト陽性の方は、10回目に再検し変化があるか評価します。
A自覚症状
どういう症状に対してBスポット療法をしたいのかを詳しく聞き取ります。
はじめの自覚症状を10として10回目でどのくらい変化したかを0〜10で評価してもらいます。
(例)初回10→10回目も10のままの場合・・・10回で終了
自覚症状の変化は、1回で良くなる人もいれば、5回くらいでようやく変化が出てくる人、10回施行しても全く変化がない人など様々です。
B局所所見
初回と10回目はファイバーを用いて上咽頭の観察をし明視下において施行します(E-EAT)
少しでも効果ありと判定できたらペースを緩やかにしながら継続します。
Bスポット療法に適応ありますか?とよく聞かれますが・・・
慢性上咽頭炎は多彩な局所所見を呈します。
ファイバー下で明視下に観察すると、発赤が強く後鼻漏が付着しており炎症所見が強い人もいれば、
一見きれいな粘膜でも擦過して出血することで炎症があることがわかる人もいます。
要するに、擦過してみないとわからないのです。
Bスポット療法を希望で来院された方はやってみる!ことが治療の第一歩です。
痛いですか?副作用はありますか?
たいていの方がおそれていることは、治療の痛みだと思います。
擦過時の痛みと処置後2時間くらい続く痛みがあります。
初回が最も痛く感じます。
回数を重ねると痛みは軽減することが多いです。
痛みには個人差がありますので、手持ちの痛み止めを使用していただいても構いませんし、希望があれば処方させていただきます。
また刺激に対する反射症状として処置後2時間くらい鼻水が増えます。
初回に迷走神経反射が起こることがあります。
(一過性の血圧低下に伴い意識がとぶことがあります。)
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